ごあいさつ

私たちの願い、
それは患者さんに一日も早く
画期的な医薬品を届け、
患者さんやそのご家族に
かけがえのない笑顔をもたらすことです。

代表取締役社長 安達喜一

ヒトの体には、傷ついた時にそれを再生する巧妙な仕組みがもともと備わっています。増殖因子と呼ばれる生体内タンパク質や、分化能を持つ幹細胞による自己修復システムがそれです。近年注目を集めている再生医療とは、ヒトが本来持っているこれらのメカニズムをうまく利用して、組織・臓器の障害を修復し再生させる試みに他なりません。

HGF(肝細胞増殖因子)は、臓器の中でも最も再生能力の高い肝臓の再生をつかさどるタンパク質として、日本で最初に発見されました。その後の研究から、HGFは肝臓だけでなく様々な組織・臓器の再生修復を担うとても重要なタンパク質であることが明らかになりました。HGFは組織・臓器の障害を伴う難病の治療薬となる可能性を秘めており、HGFによる新たな再生医療に大きな期待が寄せられています。当社は、HGFタンパク質医薬品の実用化を目指す創薬バイオベンチャーです。

私たちは、HGFタンパク質医薬品により新たな価値を作り出し、世界中の人々の幸せに貢献してまいります。当社はすでに、組換えヒトHGFタンパク質を医薬品グレードで製造することに成功し、脊髄損傷急性期、声帯瘢痕、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、急性腎障害を対象に臨床試験を実施しています。

アンメット医療ニーズの高い難病を突破口として、HGFタンパク質医薬品をその他の臓器疾患にも適応拡大し、HGFタンパク質の価値を最大化します。こうした事業活動を通じて、当社は創薬ベンチャーからバイオ製薬企業へと進化し、HGFに続く優れた医薬品シーズを社会実装して世界に発信してまいります。私たちの願い、それは患者さんに一日も早く画期的な医薬品を届け、患者さんやそのご家族にかけがえのない笑顔をもたらすことです。